「窓交換について調べると出てくる『内窓』って何?」「内窓を取り付けたいけど、種類が多くてどれを選べば良いかわからない!」
窓ガラスは防犯面だけでなく、住環境に影響を与える大きな要素です。それだけに、適当な選び方や設置方法をすると、安全面や健康面に悪影響を及ぼす恐れがあります。
本記事では内窓の基礎知識から適切な選び方や注意点まで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
内窓とは?
内窓はその名の通り、既存の窓より室内側に取り付ける2枚目の窓のことです。窓のカタログやサイトに登場する「二重窓」「二重サッシ」も呼び方が異なるだけで、すべて内窓のことを指しています。
内窓を設置するメリット
内窓の設置には以下のメリットがあります。
- 断熱・防音効果が得られる
- 結露を防止できる
- 防犯対策になる
それぞれ詳しく解説していくので、内窓の導入を悩んでいる方は参考にしてください。
断熱・防音効果が得られる
内窓を付けると屋外側の窓と室内側の窓の間に空間ができるため、外気が入りにくくなります。
また、空間の空気層は断熱材としての役割も果たすことから、断熱効果も期待できます。
これは空気に「熱を伝えにくい(熱伝導率が低い)」という特徴があるために得られるメリットです。
木造住宅や築年数が古い家屋など断熱性・気密性の低い住居で寒さが気になる場合は、内窓の設置を検討してみるとよいでしょう。
結露を防止できる
冬場に起こる結露も、内窓を設置することで発生しにくくなります。
これは、二重窓の間にできた空気層により外気温と室内との温度差が少なくなるためです。
結露は窓枠やカーテンにカビが発生する原因にもなるので、しっかりと対策しておきましょう。
防犯対策になる
窓を二重にすることで、空き巣や強盗が入り込むのを物理的に防ぐことができます。
警視庁によると、侵入者の7割は5分以内に室内に入れないと侵入を諦めるそうです。
衝撃に強く割れにくい防犯ガラスを使った内窓にすれば、より高い防犯効果が得られるでしょう。
内窓の設置によるデメリット
内窓によるデメリットは以下の通りです。
- 思うような効果が得られない場合もある
- 設置費用がかかる
- 掃除の手間がかかる
ひとつずつ解説していくので、内窓の設置前に確認してみてください。
参考:内窓の設置前に要チェック。後悔の理由や後悔しないためのポイントをご紹介!
思うような効果が得られない場合もある
先に述べた断熱効果や結露予防は、二重窓を適切な間隔で設置することにより実現します。
既存の窓や窓枠の状況にもよりますが、効率よく効果を得るためには70mm程度を目安に設置してください。
設置費用がかかる
設置費用は大きい窓で10~15万円/か所、小さい窓だと5万円/か所ほどかかります。
性能が高いサッシや窓ガラスの取り付けは30万前後かかるケースもあるため、取り付けるかどうか慎重に決めましょう。
掃除の手間がかかる
窓を二重にすると掃除の手間も二倍になります。
外窓と内窓の間隔が狭いと掃除がしにくいため、隙間に埃が溜まったりカビやすくなったりして不衛生です。
後悔しない内窓選びのポイント
内窓を購入した後に後悔しないためには、以下のポイントを踏まえて製品を選びましょう。
- 既存の窓と同じサイズのものを選ぶ
- インテリアや室内の雰囲気に合わせたデザインを選ぶ
- 性能の高いものを選ぶ
窓ガラスと一言でいっても種類や性能はさまざまです。
内窓に最適な窓ガラスを販売している窓専門の販売サイト等もあるので、気になるものがあれば比較検討してみてください。
内窓を取り付ける際の注意点
内窓は自分で取り付けることも可能ですが、以下の理由からおすすめはできません。
- 窓ガラスが割れたり、怪我をしたりする可能性がある
- 窓枠を破損する恐れがある
- 窓枠によっては内窓が取り付けられない場合もある
- 専門用具を取り添える必要がある
コストを抑えるためにセルフDIYをするつもりが、破損や工具の準備で予想以上の出費が発生する可能性があります。大きな怪我に繋がるリスクもあるため、内窓の設置は専門業者に依頼した方が良いでしょう。
内窓を使って快適な住まいにリフォームしよう
内窓は適切な窓ガラスを正しく設置することで、断熱効果・結露防止・防犯対策などの効果が期待できます。
一方で、設置費用がかかるというデメリットも…。「高いお金をかけてリフォームしたのに、思うような効果が得られなかった!」そんな事態にならないためにも、性能が高く既存サイズに合う窓ガラスを選びましょう。